LGCSとは?ガバメントクラウドとの関係や接続方式、導入時の注意点を解説

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LGCSとは?ガバメントクラウドとの関係や接続方式、導入時の注意点を解説

自治体情報システムの標準化にともな伴うガバメントクラウド移行が進むなか、自治体LANからガバメントクラウドへ安全に接続する手段として、LGCS(LGWANガバメントクラウド接続サービス)の運用が開始されました。本記事では、LGCSの基礎知識から、LGWANやガバメントクラウドとの関係性、接続方法、導入時の注意点までを幅広く解説します。

この記事でわかること
  • LGCSの基礎知識
  • LGWAN・ガバメントクラウドとの関係
  • LGCSが必要とされる背景
  • 接続方式と接続拠点
  • LGCS導入時のネットワーク構成・運用体制について
目次
  1. LGCSとは
    1. LGCSの基礎知識
    2. LGCSとLGWANとの関係
    3. ガバメントクラウドとの関係
  2. LGCSが必要とされる背景
    1. 自治体システムのガバメントクラウド移行
    2. 接続の効率化とコスト最適化
  3. LGCSの接続方式と接続拠点
    1. LGCSの接続方式
    2. LGCSの接続拠点
  4. LGCS導入時の注意点
    1. ネットワーク構成の検討
    2. 適切な運用体制の整備
  5. まとめ

LGCSとは

まずは、LGCSの概要について解説します。

LGCSの基礎知識

LGCSとは、「LGWANガバメントクラウド接続サービス」の略称で、地方公共団体情報システム機構(J-LIS)が運営するLGWANを経由して、ガバメントクラウドに閉域接続するための専用サービスを指します。第五次LGWANの整備に合わせて新設され、2024年10月に運用を開始しました。自治体が既存のLGWANインフラを活用しながらガバメントクラウドへ安全に接続できる経路として提供されています。

出典:LGWANガバメントクラウド接続サービスの整備状況について(令和6年9月)|地方公共団体情報システム機構 LGWAN全国センター

従来、ガバメントクラウドへの接続手段が限られていましたが、LGCSの登場により、自治体の選択肢が広がりました。

LGCSとLGWANとの関係

LGCSと似た言葉に、LGWANがあります。

LGWANは地方公共団体間を相互に接続する行政専用の閉域ネットワークで、インターネットから切り離された高セキュリティーな通信基盤です。
電子文書の交換や情報共有、コンビニ交付サービスなど、住民サービスを支えるインフラとして全国の自治体で利用されています。

一方、LGCSはそのLGWAN上に構築された「ガバメントクラウド接続に特化したサービス」という位置づけです。LGWANがネットワーク基盤そのものであるのに対し、LGCSはその基盤上でクラウド接続を可能とする追加サービスと捉えるとわかりやすいでしょう。

ガバメントクラウドとの関係

ガバメントクラウドは、デジタル庁により「ガバメントクラウド整備のためのクラウドサービス」として採択されたクラウドサービスです。令和8年度ガバメントクラウドには、Amazon Web Services(AWS)、Google Cloud、Microsoft Azure、Oracle Cloud Infrastructure(OCI)、さくらのクラウドが採択されています。

LGCSは、自治体からこれらのクラウドへの接続経路を提供する役割を持ちます。ただし、LGCSが担うのは、自治体側のLGWAN接続ルーターから、クラウド接続拠点(データセンター内の接続ポイント)までの通信経路です。そこから先にあるクラウド内部の環境設定は、自治体側で構築・運用する必要があります。

ガバメントクラウドについて詳しくはこちら

LGCSが必要とされる背景

なぜ、LGCSが注目されているのでしょうか。そのおもな背景を解説します。

自治体システムのガバメントクラウド移行

国は、自治体ごとに個別構築されてきた基幹システムを標準化し、ガバメントクラウド上での運用へ移行する方針を示しています。おもな目的は、システムの運用コスト削減やセキュリティー強化、自治体間での共通化を実現し、自治体DXを推進することです。この移行においては、自治体のネットワークからガバメントクラウドへ安全に接続する仕組みが不可欠でした。しかし、自治体と国の行政機関をつなぐ閉域ネットワークであるLGWANには、クラウドへ直接接続する経路がなかったため、LGWANとガバメントクラウドの間を安全に中継する基盤として、LGCSが整備されました。

自治体DXについて詳しくはこちら

接続の効率化とコスト最適化

各自治体が個別にクラウド接続回線を構築した場合、ネットワーク構成が複雑化し、運用コストの増加やセキュリティーレベルのばらつきが生じるリスクがあります。

LGCSを共通基盤として整備することで、コスト増加を抑えられ、効率的かつ統一されたセキュリティー基準でクラウド移行を進めることができます。

LGCSの接続方式と接続拠点

LGCSの接続方式と接続拠点について解説します。

LGCSの接続方式

LGCSは、クラウド接続拠点に設置された中継ルーターなどを通じて、LGWANからガバメントクラウドへの通信を中継します。接続方式は、おもに以下の2つです。

1.自治体からの「直接接続方式」

自治体内のネットワーク(庁内LAN)から直接、既存のLGWANに接続し、LGCSを経由してガバメントクラウドへ接続する方式です。

経路:庁内LAN → LGWAN → LGCS → ガバメントクラウド

構成がシンプルなため、障害ポイントを特定しやすく、安定した運用が可能です。総務省サイトに掲載されているJ-LISの資料でも、直接接続方式が推奨されています。

2.都道府県ネットワーク経由の「都道府県ノード接続方式」

都道府県が運営するネットワーク(都道府県WAN)と、中継拠点である「都道府県ノード」を経由してLGWANに接続し、LGCSを通じてガバメントクラウドへ接続する方式です。

経路:庁内LAN → 都道府県WAN → 都道府県ノード → LGWAN → LGCS → ガバメントクラウド

都道府県と市区町村がネットワークを共同利用している場合に採用される方式です。

出典:LGWANガバメントクラウド接続サービスの整備状況について(令和6年9月)|地方公共団体情報システム機構 LGWAN全国センター

LGCSの接続拠点

LGCSでは、東日本および西日本の2か所に、LGWANとガバメントクラウドを接続するためのクラウド接続拠点が設けられています。通信遅延や災害対策の観点から、利用するクラウドサービスのリージョン(データセンターの所在地)に近い拠点を利用するケースが一般的ですが、必ずしも一致させる必要はありません。

LGCS導入時の注意点

LGCSを利用してガバメントクラウドへ接続する際は、以下のポイントに注意が必要です。

ネットワーク構成の検討

ガバメントクラウドへの通信が加わることで、既存のアクセス回線やLGWAN接続ルーターの帯域が不足する場合があります。必要に応じて、回線やルーターの増強を検討しましょう。

適切な運用体制の整備

ガバメントクラウド上で業務システムを運用する場合、ネットワーク接続やクラウド環境の管理をおこな行うための運用体制を整備する必要があります。

具体的には、ネットワーク接続を管理する「ネットワーク運用管理補助者」や、ガバメントクラウド環境を管理する「ガバメントクラウド運用管理補助者」などの体制の整備が求められます。J-LISが公開している「LGCS運用管理補助者協力企業リスト」などを活用し、自治体の要件にあった外部パートナーを選定することが、スムーズな導入の近道となります。また、クラウド側の設定や管理は、自治体側の責任となるため、専門的な知見を持つ人材や外部パートナーの確保も重要です。

まとめ

LGCSは、自治体ネットワークであるLGWANとガバメントクラウドを接続するための重要なサービスです。LGCSを利用することで、インターネットを経由しない閉域接続により、高度なセキュリティーを維持しながら、クラウド活用が可能になります。一方で、LGCS導入にあたっては、ネットワーク構成や運用体制について事前に計画的に検討すべき事項もあります。さくらのクラウドは、デジタル庁が整備するガバメントクラウドに国産クラウドとして唯一採択認定されたサービスです。高いセキュリティー基準を満たしつつ、シンプルで使いやすいインターフェースが特徴です。国内データセンターで運用されており、データ主権を重視する行政システムの基盤としても適したサービスといえます。

政府機関または地方自治体でのクラウド導入を検討している場合は、お気軽にお問い合わせください。

さくらのクラウドチーム
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さくらのクラウドチーム

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