【始めよう!さくらのクラウド(4)】知っておきたい!さくらのクラウドの料金体系と支払いの流れ

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【始めよう!さくらのクラウド(4)】知っておきたい!さくらのクラウドの料金体系と支払いの流れ

さくらのクラウドを使い始める際、最初に気になるのが「料金はどのように発生するのか」という点ではないでしょうか。

クラウドサービスは使った分だけ支払う「従量課金制」が基本であり、柔軟にリソースを使える反面、仕組みを正しく理解していないと「思ったより高くなった」と感じることもあります。

本記事では、さくらのクラウドの課金の仕組みや請求の流れ、料金を抑えるためのポイントをわかりやすく解説します。初めて利用する方でも安心してサービスを使いこなせるよう、具体的な操作や確認方法も紹介しています。

目次
  1. さくらのクラウドの料金に関する基礎知識
    1. 料金体系は「従量課金制」が基本
    2. サーバーの料金体系
    3. ディスクの課金対象
  2. さくらのクラウド料金計算シミュレーション
  3. 支払い方法・請求の流れ
  4. 利用料金の管理
  5. さくらのクラウドの料金を抑えるための3つのポイント
    1. ポイント1:不要なリソースを停止する
    2. ポイント2:「料金アラート機能」で使い過ぎを防ぐ
    3. ポイント3:「割引パスポート」を活用する
  6. まとめ

さくらのクラウドの料金に関する基礎知識

料金体系は「従量課金制」が基本

さくらのクラウドは、サーバーであれば稼働時間ディスクは作成から削除までが課金対象となる、シンプルな従量課金制が特徴です。

使った分だけの支払いとなるため、無駄なリソースへの支払いを避けられる一方、「毎回の請求額が一定にならない」「利用料の予測が難しい」など、毎月の利用金額の予測しづらさが気になってしまう方もいるでしょう。

しかし、さくらのクラウドは従量課金のサービスでありながら、クラウド利用料を日本円建てで請求することによって為替による変動リスクがありません。

さらにデータ転送量による課金の仕組みもないため、毎月の利用料が予測しやすく、予算管理しやすいのが特徴です。

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他社のクラウドサービスでは、インターネットにデータを送るたびに「通信料(データ転送料)」が発生することが一般的です。そのためサービスにアクセスが集中したり、動画や画像の配信量が増えると、その分だけ請求額も増えていきます。

しかし、さくらの課金システムでは上記グラフのように、どれだけアクセスが増えても毎月の月額料金の上限が決まっているため、請求が跳ね上がるといった心配もなく安心して利用できます。

サーバーの料金体系

サーバーの料金体系として、起動から停止するまでの合計時間で計算されますが、サーバーは利用状況に応じて自動的に一番安い料金が適用されるように設定されています。

前出の図は、利用時間に応じた料金体系の変化を示しており、1か月の稼働時間が10時間以内であれば時間料金、それ以降は20日までが日額料金、それ以降は月額料金に自動で切り替わります。

さらに、リージョンによっても料金は異なります。

たとえば石狩リージョンでもっとも安価なサーバーのプランを利用した場合、1時間7円、1日77円から利用でき、20日未満の利用は日割料金が適用され、それ以降は月額料金で固定されます。

これらを考慮することにより、1か月の最大料金の概算を見積もることができます。

▼サーバー料金

https://cloud.sakura.ad.jp/products/server

ディスクの課金対象

次に、代表的なサービスであるディスクの課金対象について説明します。

サーバーやデータベースの料金は、起動から停止している合計時間で計算されます。一方、ディスクについては、作成からコントロールパネル上で削除されるまでのサービスが存在した時間の合計で課金される仕組みになっています。

したがって、サーバーが停止中・削除されたあとであっても、作成されたディスクは削除されない限り課金の対象となります。

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サービスの種類によって、こうした課金対象の期間が異なるものがあります。詳細については、さくらのクラウドマニュアルの「ご利用料金計算方法」をご参照ください。

さくらのクラウド料金計算シミュレーション

クラウドの利用料金は複数の要素によって構成されるため、事前に料金を把握することが難しく感じられる場合があります。

こうしたわかりにくさの解消を手助けするものとして、さくらのクラウドでは料金シミュレーションという計算ツールを提供しています。

実際の利用を開始する前に料金シミュレーションを参考にしつつ、利用料金を見積もることが可能です。

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支払い方法・請求の流れ

さくらのクラウドの決済方法は、クレジットカードでの支払いが基本です。

さくらのクラウドではプロジェクト作成時にカード情報の登録を求められ、決済はこのカードでおこなわれます。

▼お支払い方法

https://cloud.sakura.ad.jp/payment/about

適格請求書の発行や、支払い方法をクレジットカードから請求書払い、銀行振込へ変更する方法については以下のページをご覧ください。

▼【よくある質問】課金&請求

https://manual.sakura.ad.jp/cloud/support/billing/billing.html

利用料金の管理

利用料金は、さくらのクラウドホームの「利用料金管理」より、前日までの請求金額や月末までの予測利用料金を確認できます。

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プロジェクトコードをクリックすることで、利用料金の推移を視覚的に確認できる画面に遷移します。グラフにマウスカーソルを重ねることで、利用中のサービスカテゴリごとの金額も確認することが可能です。

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詳細は以下のマニュアルをご覧ください。

▼利用料金管理

https://manual.sakura.ad.jp/cloud/payment/cost-management.html

さくらのクラウドの料金を抑えるための3つのポイント

さくらのクラウドを利用するうえで、料金を抑えるためのポイントを3つ紹介します。

  1. 不要なリソースを停止する
  2. 「料金アラート機能」で使い過ぎを防ぐ
  3. 「割引パスポート」を活用する

ポイント1:不要なリソースを停止する

気づかないうちに料金が発生しないよう、不要なリソースはこまめに停止するよう確認しましょう。

たとえばさくらのクラウドのサーバーが利用状態になっていると、実際には利用していなくても料金が発生します。

利用しないサーバーがあれば、速やかに停止することで余計な料金を請求されずに済みます。

サーバーに限らず、こまめにさくらのクラウドの利用状況をチェックして利用状態のリソースを把握することが大切です。

ポイント2:「料金アラート機能」で使い過ぎを防ぐ

さくらのクラウドホームの「利用料金管理」の画面では、クラウドサービスの発生料金を把握するため、「料金アラート機能」を設定できます。請求が高くなりそうな際に、メールなどで事前にお知らせを受けることができます。

利用料金管理の「アラート金額」の歯車の設定ボタンから設定可能です。

詳しい設定方法はこちらのマニュアルで紹介していますのでご確認ください。

▼料金アラート機能

https://manual.sakura.ad.jp/cloud/payment/alert.html

ポイント3:「割引パスポート」を活用する

さくらのクラウドを継続的に利用する場合、よりお得な料金で利用できる長期利用割引を利用できます。

割引パスポート」と呼ばれる利用権を購入することで、12か月、24か月、36か月といったまとまった単位での利用の際に、最大50%の割引を受けることが可能です。

また、すでに利用中のサーバーも割引適用範囲内となり、柔軟に活用することができます。

割引パスポートはさくらのクラウドにログインすると購入できます。詳しいご購入方法はマニュアルをご覧ください。

まとめ

ここでは、さくらのクラウドの料金体系や請求の流れを解説しました。

料金アラート機能や料金管理などのツールを活用して利用状況を適切に管理し、さくらのクラウドを安心・快適に利用しましょう。

料金体系や請求に関して不明点がある場合、さくらインターネットのサポート窓口への問い合わせも可能です。技術的な内容だけではなく、請求に関する問い合わせについてもメール、電話(コールバック)で対応していますので、必要に応じてご活用ください。

▼お客様サポートについて

https://manual.sakura.ad.jp/cloud/support/user-support.html

さくらのクラウドチーム
制作者

さくらのクラウドチーム

コラムでは、さくらのクラウドに関連するビジネス向けの内容や、ITインフラ技術の説明などを掲載しています。