7月17日よりベータ版として公開し、多くのお客様にご利用頂いている「さくらのVPS」からのディスクイメージコピー機能ですが、品質評価や機材の増強を完了し、本日、さくらのVPSからのマイグレーション機能として正式リリースしました。
マイグレーション機能の実装により、コントロールパネルのアーカイブ作成画面でさくらのクラウドと同一の会員IDでご契約中の「さくらのVPS」のディスクがソースとして選択できるようになりました。これにより、作成したアーカイブをソースとしてディスクを作成し、さくらのVPSで使用していたディスクイメージそのままに、さくらのクラウド上で使用することが可能となりました。
提供価格
さくらのVPSからコピーしたデータは一旦アーカイブとして保存するため、「アーカイブ」機能の利用料金が必要となります(さくらのVPSからのコピーそのものは無料です)。保存に必要なアーカイブ容量はコピー元となるさくらのVPS利用プランにより異なります。
「さくらのVPS」ディスクをソースとしたアーカイブの作成手順
最初に、コピー元としたいさくらのVPS契約の会員IDと同じ会員IDでさくらのクラウドのコントロールパネルにログインします。コピー元としたいさくらのVPS契約の会員IDとコントロールパネルへのログイン時に使用する会員IDが異なる場合はコピーすることができませんのでご注意ください。
ログイン後、画面の上のメニューより「ストレージ」、左側のメニューより「アーカイブ」を選択し、「アーカイブ一覧」画面を表示します。この画面右上の「追加」ボタンをクリックし、さくらのVPSディスクからのアーカイブ追加を開始します。
アーカイブ追加画面では、アーカイブソースとして「VPSディスク」のボタンをクリックします。「VPSディスク」が選択状態になると、下のポップアップメニューが「VPS選択」となり、コントロールパネルにログイン中の会員IDで契約されたさくらのVPSのディスク一覧が表示されます。ここでコピーしたいディスクを選択します。
必要に応じて名前や説明欄を入力後、右上の「作成」をクリックし、さくらのVPSからのディスクコピーを開始します(多数のユーザがコピー実行中の場合など、混雑中は完了までに時間がかかる場合があります)。
コピーが完了すると、アーカイブ一覧に今回作成したアーカイブが表示されます。
アーカイブの作成完了後は、アーカイブからディスクを作成して既存のサーバに接続したり、サーバ作成時にアーカイブからディスクを作成することが可能です。
注意事項
■ さくらのVPSでご利用中のIPアドレスと同一のIPアドレスをさくらのクラウドで使用することはできません。
■ Virtio非対応OSでは、ディスク接続方式にVirtioを選択して起動するとカーネルパニックとなります。この場合は接続方式をIDEに設定してください。
■ CentOS5.9などの一部OSでは、ディスク修正を行わずに起動すると15分程度応答が無くなる場合があります。ディスク修正を実行する、もしくはあらかじめシングルユーザモードで各インタフェースのIPアドレスを変更することで回避されます。
「さくらのVPS」と「さくらのクラウド」の連携がよりシームレスになり、お互いの特長を生かしたサーバ設計を実現するマイグレーション機能をぜひともご活用ください。