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さくらのクラウドでは、サーバへの付与により仮想NICをデフォルトのIntel PRO/1000からvirtio-netに変更する特殊タグ「@virtio-net-pci」を提供しておりますが、昨今仮想環境でのvirtio-netの使用が標準的になっている状況を踏まえ、2017年9月28日に@virtio-net-pciタグの廃止およびデフォルト仮想NICをIntel PRO/1000からvirtio-netへの変更作業を実施することといたしました。
この変更に伴い、サーバオプション「NICドライバ」を新設いたしました。
従来は特殊タグで仮想NICの指定を行っておりましたが、サーバのオプションとして仮想NICのモードを切り替えることが可能となります。
仮想NIC`e1000`を持つサーバをAPIより作成されているお客様につきましては、移行期間終了後は明示的な仮想NICのドライバの指定が必要となります。ご注意頂ますようお願い申し上げます。
※本移行に関して作成済みのお客様サーバの停止やネットワーク断は発生いたしません。
移行スケジュール
全体の移行スケジュール及び移行に伴い挙動の変更は以下の通りです。
2017年8月3日:移行期間開始
・サーバオプション「NICドライバ」を選択いただけるようになります
・コントロールパネルより新規にサーバを作成された際に特殊タグで「@virtio-net-pci」が付与されなくなり、「NICドライバ」で仮想NICのモードを確認することができます。
・「NICドライバ」をAPIから操作できる「InterfaceDriver」をご利用できるようになります
2017年8月3日~9月27日:移行期間中
■「NICドライバ」の指定なし、「@virtio-net-pci」の特殊タグが付与されずに新規に作成されたサーバは、「NICドライバ」が”e1000”が選ばれた状態で作成されます。
※「NICドライバ」でe1000が選択され「@virtio-net-pci」の特殊タグが付与されている場合には、「@virtio-net-pci」の設定が優先されvirtioとして動作します。
2017年9月28日:移行期間終了
・「@virtio-net-pci」が移行期間終了時点で付与されているサーバから外されます
・「@virtio-net-pci」が移行期間終了時点で付与されていたサーバの「NICドライバ」は”virtio”が選択された状態となります
・「@virtio-net-pci」が付与されていないサーバは「NICドライバ」が”e1000”が選択された状態となります
■「NICドライバ」の指定なし、「@virtio-net-pci」の特殊タグが付与されずに新規に作成されたサーバは、「NICドライバ」が”virtio”が選ばれた状態で作成されます。
※仮想NICを”e1000”で作成される場合には明示的に「NICドライバ」でe1000を指定してください
※「NICドライバ」でe1000が選択され「@virtio-net-pci」の特殊タグが付与されている場合には、「@virtio-net-pci」の設定が優先されvirtioとして動作します。 → 2019/3/14 @virtio-net-pciタグ機能が完全に無効化し、お客様サーバにはNICドライバで選択されたドライバがそのまま適用される状態となりました。
ご注意事項
・シンプルモードを用いない場合にはNICの設定項目より「準仮想化モード(Virtio)」のチェックボックスを入れることで、「NICドライバ」はvirtioが選択されます。同様にチェックを外すことで「NICドライバ」はe1000が選択された状態でサーバの作成を行うことができます。
・シンプルモード利用時には、「NICドライバ」はvirtio固定となります
・お使いのOSによっては仮想NICがe1000/virtioいずれかにしか対応していない場合があります。お使いの環境に合わせて「NICドライバ」を適切に選択ください。
・「NICドライバ」の設定変更はサーバが停止状態である場合にのみ可能です。サーバが起動中の場合には一度停止の上設定変更をお願い致します。