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2014年1月15日より、サーバの起動操作後にOSのブートが開始されない不具合が一部のお客様サーバにて発生していることが判明いたしました。
大変お手数をおかけいたしますが、お客様側でのサーバ状況のご確認と、次回起動時の不具合発生を防ぐための修正作業をお願いいたします。
1. 不具合の内容
サーバ起動時、サーバがvirtioディスク上のブートローダーを読み込まず、「No bootable device.」と表示されたまま起動を開始しない状態となります。
2. 発生の条件
この不具合は、以下の条件をすべて満たしているサーバにのみ発生いたします(1~2個のみ該当の場合は発生いたしません)。
また、2014年1月15日以前から起動状態にあるサーバでも、条件を満たしている場合は今後の「サーバ停止→サーバ起動」の操作で不具合が発生する可能性があります。
- 2台以上のディスクが接続されている
- 各接続ディスクのディスクインターフェースが「virtio」と「IDE」で混在している
- ディスクインターフェースが「virtio」のディスクにOSをインストールしており、それがサーバの起動ディスクとしてサーバの1番目(※)に接続している
※コントロールパネルのサーバ詳細画面「ディスク」タブで表示されるディスク接続リストの1番目の位置
3. 不具合の対応方法
不具合への対応方法として次の2点いずれかをお試し下さい。
- ● 接続ディスクのディスクインターフェースをすべて「virtio」に変更する
- ● 起動ディスクのディスクインターフェースを「IDE」に変更する
なお、ご利用中のOSがLinuxやBSD系OSの場合、ディスクインターフェースの変更に伴いパーティション名(/dev/sdaや/dev/vdaなど)に変更が生じる場合があります。この場合、サーバ環境に応じて/etc/fstabを適切な設定に修正いただく必要があります。
4. 不具合の原因
2014年1月15日に、以後起動するサーバに対してISOイメージのブート優先順位を下げる仕様変更を行いました。
■ 仕様変更前の起動優先順位 | 1. virtioディスク 2. ISOイメージ 3. IDEディスク 4. ネットワークブート(PXEブート) |
■ 仕様変更後の起動優先順位 | 1. IDEディスク 2. virtioディスク 3. ISOイメージ 4. ネットワークブート(PXEブート) |
これにより、ブート可能なIDEディスクが接続されていた場合でもISOイメージが優先してブートしてしまう事象が回避されましたが、virtioとIDEの接続タイプが混在して接続されているお客様サーバでは、次回再起動時にIDEディスクでの起動が最優先されてしまい、「No bootable device.」現象が発生しておりました。
該当のお客様には大変ご迷惑をおかけし誠に申し訳ございません。深くお詫び申し上げます。