以前よりご案内しておりました通り、2013年12月17日を持ちまして旧ディスクプラン用ストレージを廃止させていただくこととなりました。
→旧ストレージプラン 廃止のお知らせ
廃止対象となるストレージは以下の2台となります。
- sac-is1-st01
- sac-is1-st02
※ご利用のディスクが旧ディスクプラン用ストレージに収容されているかどうかについては、コントロールパネルのディスク一覧画面内「ストレージ」の項目よりご確認いただけます。
お手数をお掛けいたしますが、お客様におかれましては現行プランストレージへの移行作業を実施いただきますようお願い申し上げます。
【参考】 rsyncを利用したデータ移行方法について
これまでご案内しておりました「旧ストレージから新ストレージへの移行方法」の手順の他、rsyncを利用した移行方法もございます。お客様の構築したローカルネットワークでのコピーなど、コントロールパネルのコピー機能よりも高速に行える場合がございます。併せてご検討ください。
※rsync: 2つのホスト間をリモートでデータのコピーやディレクトリの同期をファイル単位で行うことのできるコマンドです。CentOS6系をはじめ、多くのLinuxに標準で付属します。
1. 移行先のサーバの作成
旧ストレージから引き継ぐデータの移行先となる移行先サーバを作成します。
2. 旧サーバのディスクのコピー
旧サーバにログインし、rsyncコマンドで移行先サーバへのコピーを行います。
rsyncで
・進捗状況を表示する
・ハードリンクを保持する
・転送にSSHプロトコルを使用する
・移行先サーバはrootでログインが可能
とした条件で実行する場合、コマンド構文は以下のようになります。
# rsync --progress -avH -e ssh [コピーするディレクトリ] root@[移行先サーバのホスト/IPアドレス]:[移行先サーバのコピー先ディレクトリ]
例: コピーするディレクトリを/home以下すべて、移行先サーバのIPアドレスが192.168.0.1、移行先サーバのコピー先ディレクトリが/home/backupの場合
# rsync --progress -avH -e ssh /home root@192.168.0.1:/home/backup
コマンドを実行すると、ログイン中のサーバの/home以下のファイルが、移行先サーバの/home/backup以下にすべてコピーされます。
3. 旧サーバのサービス停止・差分取得
旧サーバで動的なコンテンツをサービスしている場合など、時間の経過により2の手順でコピーした移行先サーバ側のデータと差異が生じる可能性がある場合は、旧サーバ側のサービスを一旦停止(ファイル内容が変更されない状態)し、同様の手順でコピーを行います。
この際、rsyncの差分コピー機能によりコピー後から差異があったり新たに作成されたファイルのみが移行先サーバにコピーされます。
# rsync --progress -avH -e ssh /home root@192.168.0.1:/home/backup
また、”–delete”オプションを加えて実行することで、コピー元となる旧サーバ側で削除されたファイルは移行先サーバでも削除されます。
# rsync --delete --progress -avH -e ssh /home root@192.168.0.1:/home/backup
旧サーバから移行先サーバでのサービス切り替え作業では、rsyncの差分コピー機能を利用することでサービス停止時間を最小限に抑えることができます。